差し入れ

ファンの方には毎日感謝しております。
ファンの方に足を向けて寝られません（なので寝てません）
しかしたまに個性的なファンの方もおられます。

今から６年前、大阪のbaseよしもとでネタを考えてました。
時刻は深夜２時。
腹が減った僕は何か差し入れが届いてないかと事務所に行きました。
そこでみつけた「麒麟 川島様へ」と書かれたビデオデッキが入るぐらいのダンボール箱。
食べ物の詰め合わせに違いないとそれを持とうとしましたが
ドン！
あまりの重さに床に落としてしまいました。
大人の男性が落としてしまうほど重たい箱
いったい何が入ってるんだと思いガムテープをはがし開けると

砂

です。
ダンボール箱の中はびっしりと砂が入っていました。
深夜にお腹がすいたので箱を開けたら砂が出てきた事がありますか？恐ろしすぎるシュールな状況です。
なぜ砂が…
さわってもいたって普通の砂
しかし深く指を入れたその時
何か固いものが指先に触れました

箱です。
砂の中にまた箱が埋められているのです。
怖すぎ。
箱→砂→箱のフォーメーションで攻めてきました。
これ以上一人で採掘するのは無理だと作業断念。
走って楽屋にもどり相方（これも砂みたいなもん）と泊まっていた後輩２人に事情を説明し、再び事務所に行きみんなで採掘再開。しかし人が増えても怖いものは怖い。
とりあえず砂から箱を慎重に取り出し４人でそれを見下ろす。
「爆弾か…？」
「なにか生き物…？」
「いや…、生きていた物…？」
恐怖はエスカレートする一方。
しかしこのままにしておくわけにはいかない。
距離をとりながらほうきでその箱の蓋を開けることにしました。
じっとりと汗を流しながら作業を続けること３０分、我々はようやく蓋を開けることに成功。
そしてのぞきこむと箱の中に入っていたのは…

粘土でつくった寿司

でした。

「はぁ？」
４人が同時に言いました。これを読んでいるあなたも思った事でしょう。
でも本当の事なんです。紛れもなく「粘土でつくった寿司」なんです。それ以上表現しようがないんです。
ご丁寧にマグロやたまご、軍艦巻きのウニやイクラからガリまで高いクオリィティで再現されています。
粘土寿司には手紙が添えられてました
「ラジオで寿司が好きだといってたので差し入れで～す。生物は腐るから粘土でつくりました～！」
夏の出来事です。