A
キングオブコント初代チャンピオン
バッファロー吾郎のAさん(木村さん)。
僕の心の師匠です。
この方がいなければ僕はお笑いをやっていなかったです。
テレビでは常に漫才や新喜劇やバラエティが映っていてとにかくお笑いが好きな家庭だったもので僕は5歳の頃から漠然と芸人になろうと決めてました。
しかし時が経つに連れてそんな現実離れした夢は叶いそうにないと中学生の時には完全にあきらめかけていました。
その時あるラジオ番組に出会うのです。
『京都発!よしもと決死隊』(KBS京都)
パーソナリティは
雨上がり決死隊さん
そして
バッファロー吾郎さん
今から21年前の番組です(自分で書いていて時の流れの早さにひきました)
自分の部屋にはテレビは無く、あるのは手のひらサイズの白いトランジスタラジオだけ。そこから唯一聞こえた純粋なお笑いがこの番組で夢中になって毎週聞きました。
当時から無茶をして笑いを生み出していた宮迫さん、ある事であまりにも木村さんがスベったおしおきとして木村さんの服を脱がしライターで木村さんの陰毛に火をつけました。
驚くべきはこれがラジオだという事です(最近宮迫さんに聞いたのですが『この頃は仕事が無さすぎてどうかしていた』との事です)
あまりにも様々なショッキングがラジオから突風のように聞こえてきます。
しかし木村さんはすっごく嬉しそうに「熱っ!熱っ!もー!デートできひんやん!ワハハハ!」と爆笑。そのリアクションを見てメンバーは大爆笑、それを聴いているリスナーはラジオと腹を抱えて笑ってました。
その時に思ったのです。
なんてすごい人だ。陰毛を燃やされたのに笑顔で大爆笑を起こす。
この人と一緒に仕事がしたい。
そして「芸人になる」は「夢」からハッキリと「進路」に変わりました。
それから10年。
baseよしもとのオーディションに合格した僕は先輩方と一緒のライブに出させてもらえることになりました。
あのバッファロー吾郎さんも一緒です。
僕にとって神のような存在。
芸人が30人ぐらいひしめき合っている大楽屋に木村さんは現れました。
想像上の生き物が実際に動いてるのを見た気分です。
しかし木村さんは不機嫌そうに「オイ!」と芸人達に怒鳴りつけました。
静まりかえる楽屋
そして木村さんはこう言いました
「俺の靴隠したん誰や!」
憧れの先輩は裏でもいじられてました。