銭湯その2

週に3日以上銭湯に行っています。
そしていつ行っても出会う人々がいます。
いわゆる常連さん。
僕はかれこれ3年ぐらい同じ銭湯に通っています。
昔ながらの銭湯です。
会話はしたことは無いですし滅多に目も合いません、もちろん名前も知らないわけですがそれらの常連さんとはまさしく裸の付き合いなわけです。
常連さん その1
「神さま仏さま」
いつ行ってもいるお爺さん二人組です。
二人は仲良く長湯した後お互いの体を洗い合います。微笑ましい光景だとお思いでしょうが二人の密着具合は半端ではありません。お互いがお互いの体を同時に激しく洗いあう、「密着」を越えてもはや「融合」しようとしてるようにも見えます。
一つの生命体になろうとしている、いや、もしかしたら元々一人の人間であったが神に近づく為に悪しき人格を切り離したのではないか、しかし100年の時を経て、それは過ちだと気づきまた元に戻る時がきたのではないか。
風呂浸かりながら僕は頭の中で考えをめぐらしますが本当の事は誰も知りません。
ただ風呂の扉を開けて神さま仏さまがいればホッとします。
僕はこのお互いの体を洗いあってる景色をパソコンのスクリーンセーバーにしたいです。
常連さん その2
「博士」
年齢は50歳ぐらいでしょうか、この方もいつ行ってもおられます。
サウナが大好きな方なんですがサウナに入る時いつも「何かの説明書」を読んでおられます。英語と数字と何かを図解された表がびっしり書かれているため凡人の僕には何が書かれてれているのかさっぱりわかりません。
しかし博士はその説明書を見ながら3分に一度「ダメだ…」や「また繰り返してしまうだけだな…」などとつぶやかれます。
説明書は毎回違います。
みんながタオルをかけているところに博士は説明書をかけておられるのでいるかいないかすぐわかります。
タイムマシーンを発明してくれるのはこの博士だと僕は信じています。
モザイク除去マシーンではありませんように。
いや、それでもお願いします!
と博士の汗がしたたり落ちる背中に僕は願います。

まだまだ常連さんはおられますが皆さんがこのブログの前で大あくびをしてるかもしれませんので今日はこのへんで。

しかしそんな常連さん方にも僕は「人見知り色白のど仏」とあだ名をつけられてるかもしれませんね。

でんごんばん CIDER inc.