エリート

昨日は今僕らに着いてくれてるマネージャーの話を書きました。

今日は昔のマネージャーのお話を。
5年前、大学卒業したての男性新入社員がマネージャーとして僕らにつきました。
誰もが知ってるあの大学、そしていきなりマネージャーなわけですからエリートです。
たしかに仕事はテキパキこなすし礼儀もしっかりしていました。

…が。

エリートの副作用なのでしょうか、間違えたりミスをしてしまった時の取り乱し方は異常でした。

ある日彼はダブルブッキングをしてしまいました。
その日その時間は仕事が決まっているのにも関わらず忘れてそこにさらに仕事の依頼を承諾してしまうという芸人を管理する上であってはならないミスです。
さすがに叱らないとと思い電話をかけましたが出ない。仕方ないのでメールで「二度とこういうミスしないで」的な文章を送りました。
そしてそのまま僕は仕事へ。
2時間後携帯をチェックすると…

留守電が10件。

何事かと思い恐る恐る聞くと
「ピー
…う、う、川島さん、う、ズズ、まことに、う、…あり、ありえない、ズズズ、ぼ、僕は、…僕は、
ピー」

一件目の留守電が終わりました。涙声な上に贅沢な間を使いすぎて言いたい事がいえないポイズンな留守電でした。
そして2件目
「ピー
さ、先ほど、ズズ、先ほどの電話が、うう、途中、うぐ、先ほどの途中、う、川島さん、ズズ
ピー」

なんと先ほどの留守電がうまく入れれなかった事の謝罪です。しかしそれもまたうまく言えてません。となれば3件名はやはり
「ピー
かわじまさあん、さっきの、さっきの留守電で謝りたかたかったかったので、グズ、ですがそれも途中ズズズ途中ズズ、がわじまさああん
ピー」

もうオカルトです。名前を呼ばれるたびに鳥肌。留守電を入れる度に謝罪内容が増えるのです。当然4件名では3件名の事を謝り5件名では4件名の事を謝る水前寺清子さんも驚きの二歩進んで一歩下がる地獄の留守電ループが繰り返されてました。(10件名ではとにかくもう全部すいませんというベストアルバム的な留守電が入ってました)

その後1年ついてくれましたが部署変えで彼は僕らのもとを去りました。
僕が最後に送ったメール
「なんだかんだいうてお疲れ様でした。また一緒に仕事しましょう」

「こちらこそよろしくお願いします.co.jp」

そのアドレスどこにつながるの!?

でんごんばん CIDER inc.