バス
昨日に引き続き高校生の頃のお話を少し。
そんな感じでやっと友達になれた澤野君は自称『暗黒の王』だったため相変わらず僕が学校で話せる友達はいませんでした。
(さっぱり意味がわからない人は昨日の『王』のページへGO!
余談ですけどこの「~ページへGO!」という表記は古き良きゲームブックを思い出しますね。
え?
ゲームブックを知らない?
僕らが小学生の時に流行した小説風RPGです。
見た目は普通の小説に見えるので学校に持って行ってもお咎めが無かったため小学生の間で流行ったのでしょう。
大体アニメやテレビゲームの人気タイトルがゲームブックになっていたものでした。
始めは普通の小説ですが読み進めていく内に突然選択を迫られます。
『モンスターが現れた!どうする?』
戦う→89ページへGO!
逃げる→175ページへ!
といった感じで。
そして自分が思う方向にページを進みます。
しかしいかんせん雑なつくりのものが多かったのでそのページに飛べば
『残念、死にました。ゲームオーバー』
と理不尽な突然死を言い渡されたりもするので選択肢のページに人差し指をしおりのように挟みながら慎重に読み進めたものでした。
しかし、映画と見間違う程の美しいゲームが家で出来る事この時代だからこそ、今僕は無性にゲームブックがしたくて仕方ありません。
ゲームブックをしながらゆっくり飲めるゲームブックBARなんて中野あたりで開けばちょっと流行りそうですね。
僕ぐらいの年の男がカウンターに並び、人差し指を挟みながらウィスキー片手にゲームブックに夢中になってるのは愛らしいもんじゃないでしょうか。
何の話でしたか。
思い出しました。
高校生活では相変わらず友達がいなかったという話でしたね。
喋らないのだから存在感もありません。
先生からも存在を忘れられた事件が起こりました。
その日は修学旅行の出発の日。
大公園に集合しバスに乗り目的地に向かいます。
しかし僕は遅刻してしまい着いた時には集合時間を10分過ぎていました。
すると
僕の乗るべきバスがありません。
なんと僕を置いたまま今出発したところでした。
まだ徐行していたバスにダッシュで追いつくと先生が僕を置いていった事を悟られないように苦しまぎれの一言を言いました。
「か、川島も旅行に興味あったんやなぁ」
僕は
家へGO!
したかったです。