幼少の頃に熱が出ると必ず見る夢がありました。
暗い道をひたすら歩き続ける。辿り着くのはどこかの砂浜。
そこから沖の方を見れば大きな岩と小さな岩が並列して海から顔を出してます。よく見ると岩同士は綱で結ばれています。
熱が出てはその不気味な夢を見て僕はうなされていたものでした。
その数年後、父が慰安旅行で買ってきたお土産を見て驚愕しました。
夢で見たあの景色が置物になっているではありませんか。
それは伊勢の「夫婦岩」でした。当時の僕は伊勢に行ったことも無ければ夫婦岩の存在すら知りません。
なのに夢の中で何度も見ていたのでした。
家族にそれを伝えても「よかったねー」とまるで相手にされなかった記憶があります。
不思議な事にそのお土産が家に来て以来その夢は見なくなりました。
そんな僕が小学5年の頃に修学旅行で伊勢に行くことになりました。
他の子とは緊張感が違います。なにせあの夫婦岩に初めて「現実」で会えるのだから。
何かが起こってしまうという興奮と不安を抱えその道のりを歩きました。
そしていざ夫婦岩と対面。

普通でした。
なんも起こりません。
「いや、なんか起これよ。わざわざ夢にまで出てきてたんやろ。そっちが僕呼び出したみたいになってるんやからなんかあるやろ。僕が光るとかそっちが光るかどっちか光れよ」と拳を握りながら強く思いました。
しかしなんとも不思議な体験でした。
夢で忘れられない話がもうひとつ。
それは中学の頃に見た夢でした。
(※ここから先は性的にきわどい表現が含まれます。18歳以上で読んでも後悔しないと約束できる方だけお読みください)
中学生といえば思春期、男子は性に興味を持つ時期です。
しかし今のようにネットでそんな画像や動画がすぐ見れる時代ではなく、「性教育」といえば河川敷に落ちていたエロ本(質感はウェットティッシュ)を皆で囲み見るぐらいでした。
そんな時に僕はその夢を見ました。
場所は体育館でなぜか僕は好きな子と二人きり。
その子は眠そうに僕の目の前に立っています。可愛い顔に我慢できず僕は抱きつきキスをしました。そのまま押し倒しなんやかんやありましていよいよパンツを脱がす時が来ました。
しかし現実の僕は女性のそこがどうなっているか全く知らない。
そんな状態でいざパンツを脱がすと
そこには「皮でできた風鈴」がついてました。
脳が必死に作り出した想像の「それ」はシュールすぎました。

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